当社が提供するM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」は、買い手企業が登録をした買収ニーズにマッチするおすすめ売却案件情報をお知らせする「AIおすすめ機能」をリリースしました。これにより、買い手企業と売り手企業のマッチング精度は約4倍向上しスカウト件数は120%に増加しました。
■「AIおすすめ機能」の開発背景と効果
求人広告型のM&Aプラットフォーム「M&Aクラウド」は、売り手企業から買い手企業に買収打診を送ることができる機能に加え、買い手企業が自社の買収ニーズに合う売却案件を検索し、売り手企業へ直接メッセージを送ることができる「スカウト機能」も有しています。これまで買い手企業が売り手企業に買収に関するスカウトメッセージを送るためには、売却案件情報から業種・ビジネスキーワードなどを、手動で指定して検索する必要がありました。
今回リリースした「AIおすすめ機能」は、買い手企業が登録した買収ニーズにマッチする売却案件情報をスコア順で表示する機能です。買い手企業が探しているエリア、業種、ビジネスキーワード、買収対象領域等の情報を基に、売り手企業の売却情報と突合させ、マッチ度をスコア化し、スコアが高い順におすすめ企業として紹介します。この機能により、買い手企業が見る画面には、売却案件情報が「おすすめ順」に表示されるため、買い手企業は自ら売却案件情報を検索することなく、「おすすめ」された企業へ効率的にスカウトメッセージを送ることができるようになります。
12月上旬のリリース以降、マッチングの精度(売り手企業に打診をしたときの承諾率)は約4倍に向上しました。さらにスカウト件数は120%に増加、企業同士の新しい出会いを創出しています。
今回の開発にあたっては、1,000パターン以上のスコアで検証をおこない、マッチングの精度を高めるための”適切なスコアリング”を導き出しました。
なお本件は、2023年3月に発表した「GenerativeAI活用プロジェクト」の第2弾案件です。
▽買い手企業から見た「売却案件一覧」
機能リリースにより、買い手企業には自社の買収ニーズとマッチする売却案件情報がスコア順で表示されます。
▽「AIおすすめ機能」が表示する売却案件情報
■「GenerativeAI活用プロジェクト」とは
当社は、2023年3月に「GenerativeAI活用プロジェクト」の立ち上げを発表、4月には全社員が参加したハッカソンを開催、そのアイディアを元に機能リリースに向けて準備をしてまいりました。今回は、その第2弾となる発表です。今後は、プラットフォームの有効な利用活用や、アドバイザリー業務に関わる事務処理等の効率化など、さらに生成AIを活用していく予定です。