当社は、この度、事業承継のM&Aを加速させるべく、人とテクノロジーの力をかけあわせてM&Aの支援を行う「M&Aクラウドエージェント」サービスを開始しました。
◆note「M&Aクラウドエージェント」始動。M&Aアドバイザーの独立を業界最高水準のインセンティブ還元率と充実したインフラで支援
■サービス設立の背景
日本が抱える全国の事業承継問題は、「2025年問題」とされ非常に重要な社会課題となっています。経済産業省の発表(*1)によると、2025年までに70歳を超える中小企業の経営者は約245万人となり、そのうち約半数の127万人が後継者未定といわれ、このままいくと、中小企業・小規模事業者廃業の急増により、約650万人の雇用が失われ、約22兆円のGDPが失われる可能性があると示唆されています。
そのひとつの要因とされているのが、「M&Aアドバイザー」の不足です。M&Aアドバイザーは、全国に2,000名程度と人数が限られており、また、業務の特性上、案件の成約までに時間や手間を要するため日本の潜在的な事業承継ニーズに十分応えられていないのが現状です。そのため、M&Aアドバイザーの業務の効率化と働き方の支援が必要となっています。そこで当社では「M&Aエージェント」のプラットフォームを構築することにより、全国の事業承継M&Aの成約をサポートする体制を整え、この度、サービスの提供を開始しました。
(参考)*1 中小企業・小規模事業者における M&Aの現状と課題
■「M&Aエージェント」とは
「M&Aエージェント」は、投資銀行やM&A仲介会社等でM&Aアドバイザリー業務の経験を積んだM&Aアドバイザーで、自ら法人を設立し、独立してアドバイザリー業務を担う専門家のことです。
■「M&Aクラウドエージェント」サービス概要
「M&Aクラウドエージェント」サービスは、経験豊かなM&Aアドバイザーが当社とエージェント契約を締結し、当社のリソースを活用しながら全国の事業承継に悩む企業のM&Aを支援するサービスです。当社とエージェント契約をするM&Aアドバイザー(以下「契約エージェント」)は、オンラインM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」をはじめ、当社が蓄積してきたデータ活用ができる他、バックオフィス業務の代行依頼やオフィスの利用などができます。「人」と「テクノロジー」の有効活用により、契約エージェントがアドバイザリー業務に集中できる環境を整えることで、顧客企業とのコミュニケーションと効率的な業務を両立させ、全国の事業承継M&Aを加速してまいります。
■今後の展望
M&Aの業務効率化および各種サポートにより、すべての契約エージェントにとって報酬・業務効率化・働き方のすべての観点で最善の活動環境を提供することを目標に掲げ、契約エージェント1人あたりの年間成約数を、一般的なM&Aアドバイザー1人あたり平均成約数の2倍以上に引きあげることを目指しています。また、首都圏に留まらず全国各地で契約エージェントの拡大を進め、全国での事業承継M&Aのサポートを推進してまいります。