当社のM&Aアドバイザリー専門事業部「M&A Cloud Advisory Partners（以下、MACAP（エムエーキャップ）」は、発足から3年でアドバイザーが20名を超えました。これまで「デュアル・トラック・プロセス」支援パッケージの活用や、VCファンド満期による株主交代の支援など、大型かつ特徴的なスタートアップM&Aをサポートしてきました。今後も実績から得た知見を生かしてスタートアップM&Aの更なる拡大や成長志向型M&A(*1)のサポートを推進していきます。
*1 成長志向型M&Aは、事業拡大や競争力強化を目的とした戦略的なM&Aのことで、中小企業庁は中小企業の生産性向上において重要な手段と位置づけている。
■M&Aクラウドが提供する「M&Aアドバイザリー事業」とは
当社は、求人広告型のM&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」に加えて、M&Aアドバイザリーチーム「MACAP」を設置し、あらゆる企業規模やスキームに対応できるような体制を整えています。MACAPは2021年2月の発足以来、事業成長の実現に向けたM&A戦略の立案から実行まで一貫してサポートし、数々のエポックメイキングなM&A成約を実現してきました。売り手/買い手の紹介及び契約交渉、企業価値評価、M&Aナレッジの提供など、ノウハウや経験がなくても安心してM&Aに臨めるよう、M&Aに必要なあらゆるサービスを提供しています。
■M&A支援の実績
MACAPでは、売り手・買い手の紹介や契約交渉、企業価値評価、M&Aナレッジの提供など、ノウハウや経験がない企業経営者でも安心してM&Aに臨めるよう、M&Aに必要なあらゆるサービスを提供しています。特にスタートアップ企業のM&A案件を多く担当しており、数億～数十億円規模の成約が生まれています。
＜成約実績一例＞
・サッカークラブの譲渡：株式会社ディー・エヌ・エー様×スポーツクラブ相模原様
2021年2月に公表されたDeNA様によるスポーツクラブ相模原への資本参加を、MACAPの第一号案件として支援しました。DeNA様はその後、2022年10月26日に、スポーツクラブ相模原の株式を追加取得することを公表。これにより、スポーツクラブ相模原はDeNAの連結子会社となりました。当社は、発表と同時に「スポーツM&A推進事務局」を設置しています。
・「デュアル・トラック・プロセス」の活用：チェンジ株式会社 様×株式会社DFA Robotics 様
デジタル人材の育成支援や業務プロセスの革新及びデジタル化などを手がけるチェンジ様は、配送配膳ロボットの導入支援や導入オペレーションコンサルティングを提供するDFA Robotics様の株式取得、および子会社化を行いました。本件は当社が2022年に提供を開始した「デュアルトラック・プロセス」（スタートアップのイグジットにおいてM&AとIPOを併走させる手法）を活用した事例であり、また、「スイングバイIPO」（スタートアップが大企業の子会社となってから再度IPOを目指すこと）を前提としたM&A案件です。
・業界大手企業によるスタートアップM&A：株式会社ヒビノ 様×株式会社Cerevo 様
音響・映像機器の販売・施工、コンサート・イベントの音響・映像サービスなど、多様なマーケットで事業を展開しているヒビノ様は、IoT（コネクテッド）関連の自社製品の開発・製造・販売を主体に、IoT技術の知見を活かした他社製品の受託開発を行うCerevo様の株式を取得し連結子会社化しました。当社は、本件の発表と同時に「IoT M&A推進事務局」を設置しています。
・スタートアップ同士のM&A：dely株式会社様 × 株式会社ENLOOP様
レシピ動画プラットフォーム「クラシル」やライフスタイルメディア「TRILL」等を運営するdely様は、国内最大級のライバーマネジメント事務所「LIVEwith」を運営するENLOOP様の株式取得を行いました。本件は、買い手および売り手ともにスタートアップ同士のM&Aです。
・アグリテック関連スタートアップ：クミアイ化学工業株式会社様 × 株式会社GRA様
クミアイ化学工業様は、1粒1,000円の高級ブランドイチゴ「ミガキイチゴ」の生産・販売をするGRA様を非連結子会社化しました。本件は、官民ファンドであるINCJ社の持分譲渡を含む、スタートアップM&A事例となります。
■提供している支援サービス
MACAPでは、IPOとM&Aを同時進行するための支援や、大企業のアセット活用によりIPOを目指す支援をはじめ、事業成長に向けたM&Aや資金調達、資本業務提携等のアライアンスをハンズオンで支援する各種サービスを提供しています。
株主のバトンタッチやVCファンド満期時のための支援サービスです。VCや発行体企業のニーズ、現在の事業状況をヒアリングし、発行体の経営戦略に基づく今後のファイナンス戦略についてアドバイスを行います。
上場企業を中心にカーブアウトM&Aによる事業ポートフォリオの再構築や企業価値向上を支援するサービスです。2023年3月に東京証券取引所が、プライム市場の約半数およびスタンダード市場の約6割の上場会社がPBR（株価純資産倍率）1倍割れであることを指摘したことを受け、カーブアウトに関する相談が増えています。
DeNAによるスポーツクラブ相模原への資本参加を機に、スポーツチームの事業成長の実現に向けたM&A戦略の立案から実行まで一貫してサポートを行う「スポーツM&A推進室」を開設しました。スポーツクラブの経営基盤強化の支援、エクイティ（株主資本）調達による事業成長を支援します。
ヒビノ社によるCerevo社のM&A支援を機に、IoT領域に参入する企業と、優れたIoT技術を有する企業とのM&Aを支援する「IoT M&A推進事務局」を開設しました。全国のIoT関連企業のM&Aおよびエクイティ（株主資本）調達による事業成長を支援しています。
「デュアル・トラック・プロセス」とは、IPOとM&Aの準備を同時進行する手法です。M&A交渉においては、IPO想定のバリュエーションをベースとし、M&Aによって得られる経営の主導権に対する価値等を上乗せすることで企業価値向上が期待できます。
本支援サービスでは、ミドル・レイターステージのスタートアップに対して、M&A EXITした場合の売却価格シミュレーション及びM&Aした場合の企業成長プランの策定、買い手候補の探索・交渉を行います。
将来のマジョリティ取得を見越したマイノリティ投資を考えている会社に対して、プラットフォーム等を活用した出資先のソーシング支援からマジョリティ取得までのプロセス整備、シナジー未実現時のセカンダリー売却のサポートまで一貫して行うサービスです。すでにスタートアップに出資されている持ち分の譲渡をしたい場合や、マジョリティ取得を前提にしていない投資を検討されている場合でも、セカンダリー売却も含めて幅広く支援しています。
安心かつ納得のいくM&Aの実現を支援するための支援サービスです。M&A成約までの不安を専門家に相談できる無料窓口を設置し、あらゆる相談に対応します。
